今回の黒田日銀総裁の金融緩和政策の内容をまとめると、下記の３点です。
①量・・・国債の保有を２倍にします。年間５０兆円増えます。
②質・・・４０年という長期国債もどんどん買い入れます。
③上限ルールの廃止・・・国債の保有額の上限規制を停止。
日銀が銀行が保有している国債を買い、その替り銀行にお金を渡します。
銀行は、企業にお金を貸して・・・
ここが問題だから、今回、買い取る国債の量を２倍に増やしました。
また、短期国債から長期国債の購入まで、
購入の幅を広げたので、企業もお金を借りやすくなりました。
ただ、
欧州は景気後退気味。
アメリカは歳出削減の影響がこれから出はじめ、
なかなか景気回復までには至ってない可能性もあります。
外部環境が悪い中での今回の日銀の強力な金融緩和政策。
果たしてどうなるのか・・・。
日本についてなのですが、財政状況が非常に厳しいです。
エネルギーの問題、原発問題。
社会保障の問題。少子高齢化などなど。
今回の国債の買い取り、
国が発行する国債を肩代わりしていると批判されそうです。
また、大量に購入した国債、いつ売るのでしょうか？
出口戦略が非常に難しいと思います。
あとは政府の手腕にかかってくると思います。
この金融緩和政策が成功か失敗か・・・
数年後にわかるでしょう。
【予想】
朝起きたらドル円９７円突破していてびっくりしました。
豪ドルはとうとう１０１円突破です。
（調達コストがどんどん上昇しそうです・・・）
毎月７兆円で２年継続なので、
マーケットは、いけいけロング状態になってます。
行動ファイナンスの観点から、狭いレンジでロングで参戦しました。
ユーロ円ショートしようと思いましたが、取りやめました。
今晩のアメリカ失業率、悪いと思っているんですが、
悪くても調整程度かもしれません。
欧州問題、北朝鮮問題などで事が大きくならない限り、
円安トレンドは継続しそう気がします。
そろそろゴールデンウィークを意識しながら
取引をしないといけないのですが、
果たしてゴールデンウィーク明けに円高になるのか？
もしかしたら金融緩和で相殺されるのでは？と考えております。
参考までに。